ドリップバッグを自作してみる
みなさんは職場でコーヒーを飲まれますか?
今日はオフィスで簡単に美味しいコーヒーを飲むため,ドリップバッグを自作してみようという企画です.
(職場に給湯設備があること,自宅にミルがあることを前提にした記事です)
「バリスタの方々は毎日美味しいコーヒーが飲めて羨ましいなぁ...」
「職場でコーヒー淹れたいけど,ドリップのために長時間離席するのは気がひける...」
そんな方々のお役に立てたら嬉しいです.
この記事はコーヒーAdvent Calendar 2016, 14日目の記事です.
会社で美味いコーヒーが飲めない!
「普段自宅では挽きたてのコーヒーをドリップして飲んでいるけれど,オフィスで飲むコーヒーは妥協している.」
そういう方,案外多いのではないでしょうか?
でも,どうせだったら美味しいコーヒー飲みたいですよね.そして出来ることなら気分に合わせて色々なコーヒーを飲みたい.その方が仕事も捗るというものです.
オフィスコーヒーの選択肢を考える
会社でコーヒーを飲むとなると,どんな方法が考えられるでしょうか?
それぞれの問題点と一緒に考えてみましょう.
缶コーヒー
美味しいものもありますが,まだまだ淹れたてのレギュラーコーヒーには敵いませんね.
インスタントコーヒー(レギュラー◯リュブルコーヒーも含む)
これも同じく,比べるのは酷ですね.
ネ◯プレッソ
ノーコメント...
抽出器具を持ち込んでドリップ
準備片付けに時間がかかるので,仕事中に用意するのは気がひけてしまいます.
会社の備品のコーヒーメーカーで抽出
他の人と共用になるので好きなタイミングで淹れられないですし,保温したものも飲みたくないですよね.
近所のコーヒーショップへ買いにいく
ヘビードランカーの方だとお小遣いがなくなってしまいます...
加えて,私のような田舎の工場勤めなんかだと,そもそも近くにコーヒーショップなんてありません.
コーヒー店のドリップバッグ
これが一番現実的かもしれませんね.準備,片付けも簡単です.
強いて言うなら挽いてから時間が経ってしまっていることと,お店のコーヒーが全種類ドリップバッグとして販売されていないのが不満です...
ここで筆者は気づいてしまいました.
普段飲んでるコーヒーを自分でドリップバッグに詰めればいいんだ!
用意するもの
まずは必要なものを揃えていきましょう.
お気に入りのコーヒー
なるべく焙煎日がわかるお店で,豆のままで買いましょう.
筆者の場合,仕事が辛そうな日ほどいい豆を用意するようにしています.それだけでモチベーションがまるで違います.
ドリップバッグ
(8円/枚 最小購入単位200枚)
「手詰め用ドリップバッグ空袋 X型」|コーヒー袋・パッケージデザイン ニコノス
外袋
(11.2円/枚 最小購入単位100枚)
「フタツオリパック クラフト蒸着平袋 100×125mm」|コーヒー袋・パッケージデザイン ニコノス
シーラー
(1990円)
シーラーって案外安く買えるんです.
ただ,レビューを見ていただくとわかると思いますが,決して丁寧な作りではありません.気になる方はもう少しいい機種を買いましょう.
ちなみに筆者はこのシーラーを週5稼働で2年弱使っていますが,まだ壊れたことありません.
手順
実際に作っていきます.
①5分早起きする
美味しいコーヒーのため,少しだけ早起きしましょう.
朝仕込みをすることで,より鮮度の高いドリップバッグが楽しめます.
②手を洗う
自分用とはいえ食品を扱いますので,清潔な環境を心掛けましょう.
③豆を計る
今回は10g用のドリップバッグを使用しますので,10gきっちり計ります.
④挽く
ドリッパーを使用して淹れるときよりも細かめのメッシュにするのがオススメです.
ドリップバッグの形が形なので,細かくしないとお湯抜けが早すぎて水っぽいコーヒーになってしまいます.
⑤詰める
こぼさないようにそーっと入れましょう.
⑥シール
ドリップバッグの切取り線より上をシールします.
(上記シーラーだと目盛3.5~4.0くらいが目安)
位置を合わせて...
ガチャン!
それらしくなってきました.
⑦外袋に入れてシールしたら完成!
なるべく空気を追い出してからシールしたら出来上がり.
(上記シーラーだと目盛7.5~8.0くらいが目安)
[節約]外袋をケチってジップロックに...
「自分用だし外袋はジップロックで良いや」と思われた方もいるかもしれませんが,
コーヒーにジップロックは不向きです!
ジップロックに使われているポリエチレンは酸素をよく通すため,コーヒーの保存には向きません.
外袋を節約したい場合は,ナイロン系のジップバッグか,アルミ蒸着袋を使いましょう.コーヒーを買ってきた時の袋なんかいいかもしれませんね.
オフィスで美味しいコーヒーを淹れよう!
朝職場に着いた時,ウトウトしてきた時,ランチの後,会議の前,コーヒーを飲みたくなったら,朝作ったドリップバッグとマグカップを持って給湯室へ行きましょう.
外袋を破いた瞬間の香りにきっと感動することでしょう.
マグカップにバッグをセットしたらまずは蒸らして...*1
ガスが落ち着いたら150ccくらいまで注いで...
完成!!
(ドリップバッグが抽出液に浸かると味がボヤッとする(雑味が出やすい)ので,筆者の場合はわざと大きめのカップで淹れています)
コストを考える
ランニングコストも気になるところですよね.
1日1杯の製作,年間出勤日245日,シーラーの償却は期間1年,定額法で試算してみます.
コーヒー:80円*2
ドリップバッグ:8円
外袋:11.2円
シーラー:8.1円*3
一杯あたりの費用は...
約107円!*4
コンビニコーヒーや缶コーヒーとほぼ同じ金額で,お気に入りのコーヒーが会社で飲めるって素晴らしいと思いませんか?
ラベルを考える
1日に2種類以上のコーヒーを持って行くような場合,無地のパッケージだと区別がつきません.そんな時のためにラベルを考えました.
このパッケージなら同僚へのちょっとしたお礼なんかにも使えると思います.
まとめ
いかがでしたか.想像していたよりも簡単で安上がりだったのではないかと思います.筆者はドリップバッグを自作するようになって,日常的に,よりたくさんの種類のコーヒーが楽しめるようになりました.オフィスのコーヒーに不満を持っているみなさん,是非トライしてみてください.
美味しいコーヒーで仕事の効率やモチベーションアップに繋げていきましょう!
Enjoy!!
注意:今回紹介した方法はあくまで個人で楽しむことを目的としています.販売目的での製作を検討されている方は食品衛生法などを十分に調査の上,自己責任で行ってください.